日常生活で仏になる方法 【書評】

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日常生活で精神的に覚醒する、悟りを体感するためのノウハウ本です。日常の中で仏になる方法ですので、僧侶ではない一般の職業の人が書いていることに逆に大きな価値があります。 内容は、中高生レベルで読める内容になっていますので初心者向きです。悟りや精神世界(スピリチュアル)などなどに実は興味はあるけど、出家になるのではなくふつうの仕事をしながら実践したい人にもお勧めです。

取扱注意としては、紹介されているテクニックは簡単ですが奥が深いものが多いので、 楽しんで深く追求するとよいと思います。

例えば、白陰禅師の健康法、軟酥(なんそ)の法が紹介されています。

これは私も時々使いますし、セミナーなどで使うこともありますが、 非常に効果的なリラックス方法、瞑想方法のひとつです。西洋式に言えばシュルツの自律訓練法や筋弛緩法などと共通するジャンルのテクニックですが、意外と使い勝手がよいものだと思います。

リラクゼーションのテクニックいとうのは言葉にしてしまうと 「リラックスしているとイメージするだけ」なのですが、「意外と、なかなかできていない」ものでもあります。

例えば本当に胴体の筋肉がドカーンと脱力したら、赤ちゃんなみに「立とうと思っても立てないです」状態になります。が、イメージでリラクゼーションの練習をするだけだけと、なかなかそこまで深くゆるゆるに弛緩させることはできません。「1,2,3」でやってすぐできる人は非常に少ないということです。

なので、リラクゼーションひとつとっても非常に奥は深いので、面白そうなテクニックを見つけたら「達人(マスター)レベル」を目指して深く追求してみると楽しくなると思います。

少し練習すると、10分間の軟酥(なんそ)の法だけでも、目をあけた時に「世界が違って見える」ようになります。一種のプチ悟りが好きな時に体験できるようになりますので、面白いです。軽くやれば軽くやったなりに、深く追求していくとより深く、悟り体験ができるようになっていくでしょう。

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。

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