キャラクター直観力と言う伝え方をする時もありますが、理想の人物を複数人、自分の心に住まわせておくと、非常に便利です。何かに悩んだら彼らに聞くと、色んな答えが返ってくるからです。
例えば
1.老師(ヨーダや老子のようなイメージ)
2.軍師(真田幸村やマキャベリや孫子のようなイメージ)
3.武将(関羽や信長のようなイメージ)
4.巫女(神功皇后的なイメージ)
5.富豪(メディチ的なイメージ)
6.魔術師・陰陽師(アレイスターや晴明のイメージ)
7.ビジネスマン(ジョブズ的なイメージ)
8.政治家(オバマ的なイメージ)
などのキャラクターを住まわせておきます。楽観派と悲観派と、色んなキャラを住まわせておいて、必要に応じて意見を言わせるわけです。
さて、キャラクターを心に住まわせておく方法は、とても単純です。
小説や神話の人物ならストーリーを百回は読むことです。アニメや映画なら、物真似芸人が出来る程度にその人物の台詞を覚えることです。歴史上の人物ならライトな本が書ける程度に詳しくなることです。
実在の人ですごく尊敬できる人がいるなら、その人の文章なり音声なりを大量にインプットして、物真似芸人できる程度にインプットしまくることです。写経をするなら、同じ文体が使える程度に読みまくるといいでしょう。
尊敬する人はいますかと聞かれても、そんなに都合良く身近に「将来の自分と同じことで大成功している人」がいるとは限りません。
親の仕事をそのまま継ぐ人の場合は、「尊敬する人=親」で「親だったらどうするかな?」という発想を使っていればそれほど困らないでしょう。
ただ、そうでない全ての人は「尊敬する人」を身近でないところから見つけてくる必要があります。特に住む世界を変えたい人、変化を起こしたい人は「身近ではない尊敬する人」や「昔の友達とは異質な人」が必要です。
なぜなら、いま時点で身近にいる人は「新しい世界へ行く」というためにはお荷物になることのほうが多いからです。別に彼らに悪意があるわけでなく、サッカー好きの友達が野球好きになったら寂しい、という心理メカニズムが自動的に働くだけです。
歴史や神話やフィクションの世界という非日常世界にまで視野を広げて「理想のキャラクター」を見つけておくと、色んな意味でかなり便利です。この時に、純粋なキャラと疑い深いキャラ、性善説な視点と性悪説な視点、硬と軟の両方のキャラをリストアップしておくとさらに便利です。