このシリーズは、自分の内側から元気がわいてくる自家発電タイプの人間を目指そうというシリーズです。何でもいいので、純粋に楽しめることを持つこと、自分を無にする時間を持つこと、この時間を確保できると元気を自分で充電できるようになっていきます。こう言われて、「楽しいこと=何も思いつかない」という人はメンタル的に危機的な状態であるという危機感をもったほうがいいです。
自分を無にする時間をもとう
座禅や瞑想のような体一つでできるものはよいと思います。未体験の人は苦行だと思っている人も多いと思いますが、実際やってみると爽やかな時間です。瞑想も静的なものと動的なものがあるので「心を空っぽにする」的なものが苦手な人は、「呪文をひたすら唱え続ける」的な動的なものをやればいいと思います。禅的なものだと、例えば軟蘇の法などは単純でよいでしょう。雲堂などの座禅アプリを試すのも一つの方法です。
あとは無になる時間というと、一番単純なのは睡眠もそうです。睡眠時間を少し増やすと簡単に元気が増えます。昔の予備校では「四当五落」といって睡睡を減らすことが受験合格への道だと言っていました。ただ、最近はあまり言わなくなったようです。睡眠を増やすことで寝ている間に記憶が整理されるなどのメリットのほうが強調されるようになっているらしいです。時間的に難しい時は、昼寝の習慣を持つのもいいようです。
一番単純で道具もいらないものということで、睡眠や瞑想から具体例をあげましたが、自分が我を忘れて楽しめるものなら何でもいいと思います。フロー体験とかカイロス時間などの言葉を使う人もいますが、要は無我の時間、忘我の時間ということです。
インドア派もアウトドア派も
筋トレやランニングや水泳や登山といった運動関係の趣味はこの目的にはうってつけです。これもやらない人は誤解していると思うのですが「楽しい・気持ちいい」がそこにあるからみんながはまるのです。
インドア派なら、静かな場所にひきこもって古典を読むような時間もよいと思います。今時なビジネス書のようなゆるいものではなく、内容の濃い本をじっくり楽しむ時間を持つのが個人的におすすめです。濃い本のほうが、頭を使うので癒やされると思います。
運動や読書のように世の中的に有益とされていることである必要もなく、ゲーム大好きな人ならゲームに没頭するというのでもいいと思います。アニメやマンガをひたすら見るというのも一つの方法です。純粋に楽しいと思えることなら何でもいいです。
ただ、インドア派の趣味の場合の注意点として、運動とは別の意味で体に負担がかかっていることは注意してください。読書は目に負担をかけますし、TVを見るのはさらに目に負担をかけますし、TVゲームはさらに目の負担大です。その辺りの体の声には注意して行うことが必要だと思います。
お茶とかコーヒーとかお酒とか美味しいものとか、嗜好品を楽しむ時間でもよいです。食べ物は食べ過ぎると気持ちが悪くなるという欠点がありますが、そこだけ気をつければ楽しい時間になると思います。音楽をのんびり聞くだけというのもよいでしょう。もちろん演奏するほうでも大丈夫です。
何も思いつかない時は?
とりあえずはお茶を飲むとかランニングをするとか、お手軽に思いつくものから試してみるといいと思います。整体やエステなどのやってもらう癒やしを体験するのもよいでしょう。ただ、自家発電を目指す意味ではやってもらうものよりも自分でやるものを増やすほうが目的に叶います。
純粋な楽しみの時間を持とう
無目的な楽しみのための楽しみ、という時間を持つこと。そしてなるべく自分で体一つでできる楽しみを持つこと。
これが、自分で自分に元気を充電するためには非常に便利な方法になります。一見すると無駄な遊び時間に見えるのですが、エネルギー充電には「純粋に楽しいと感じること」をやる時間があることが重要です。
追記
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