このシリーズは、自分の内側から元気がわいてくる自家発電タイプの人間を目指そうというシリーズです。トップレベルの人と自分を比べて落ち込むのは悪いことではありません。そうやって現実を知ることで、人間は成長していくのです。ただ、全てのジャンルでそれをやっていたらストレスが高くなりすぎるのでやめたほうがいいです。
減点方式で自分を裁くな
大事なのは、減点方式ではなく加点方式で自分に接することです。
「ブログはイケダハヤト(有名ブロガー)に及ばず、足の速さではカールルイス(金メダリスト)に及ばず、恋愛は小野小町(古典の絶世の美女)に及ばず、セールストークはジャパネット高田の社長に及ばず・・・」
みたいに自分を各分野の一流所と比べてへこむというのは、自分に厳しい人のよく陥るワナです。
いやいや「そりゃ、その比べ方をしたら、どんな人だって低いセルフイメージになりますよ」 という話です。
世の中には、万能の天才タイプの人はたしかにいます。古くは平賀源内などはいい例で、土用丑の日にうなぎを食べる習慣を作ったコピーライティングの名人でもあり、エレキテルの修復などで知られる発明の人でもあり、小説家でもありました。
ただ、この人みたいに色んなことが出来る人というのは、単体で比べると1ジャンルだけを変態的にやっている人には負けてしまうものです。源内は、色んなジャンルを総合した「平賀源内」というジャンルの第一人者だったので同時代の人からも現代の人からも「すごいなー」と思われるわけです。
全ての分野を超一流と比較したら誰でも低いセルフイメージを持つようになります。
金メダル選手とスポーツで勝負したいですか?
カールルイスやウサイン・ボルトみたいな金メダリストクラスの人達と「走るスキル」で張り合う意味はないじゃないですか、という話です。ここは落ち着いて考えれば、誰でも分かる話なのですが、なぜか自分を各分野のトップと比べて落ち込む、というワナに陥る人は多いです。別に、そこまで万能の天才になる必要はありません。
これは「全科目で満点をとりましょう」という教育をする学校教育の悪い洗脳だと思います。別に、英語0点でも現代生活ではたいしてこまりません。もちろん、できたほうが便利ですけどできなければできないでどうとでもなります。
極めたい分野とテキトーでいい分野を分けよう
自分の専門分野や一生やると決めた分野に関しては、時々は自分と天才とを比較して落ち込むことは必要だと思います。
人前で話す機会がある人なら
1.自分の声を録音して聴く 2.しゃべりがいい感じな人の音声を聞く 3.比較してガーンガーンと落ち込む 4.改善する
というのはみんなやっていることだと思います。こういうPDCA(改善サイクル)を回すというのは、何かを上達したいと感じた時は誰もが通る道だと思います。
ただ、この作業は精神的にハードな作業なので、何でもかんでもこのノリで生活していたら それは、自分に自信もなくなるでしょうという話です。
真剣に改善サイクルを回すのはごく限られたテーマだけでよいということです。
たいていのジャンルは、実はテキトーでいい
どうしても気合いを入れて取り組んでしまう一部のジャンルを別にして、それ以外のほとんどのジャンルに関しては、「自分に甘くすること。自分とトップを比べて落ち込まないこと。そこそこでいいと自分を許すこと。」が大切です。たいていのことは、最低限のことを知っているだけで何も不自由しないはずなのです。