庭園日本一と言われている足立美術館についてのレビューです。庭園の評判につられて、横山大観のコレクションを鑑賞してきたという感想。全体的に「横山大観が推しの人が設計したんだろうな」という美術館でした。
足立美術館の庭園はどういう日本一?
ここの庭園はキャッチコピーに「日本一」とありますが、この庭園は具体的にどういう視点からみると日本一になるのかを考察してみました。どんな評価軸での日本一なのかが謎だったので。
庭園を実際に見て思ったのは
・背景の山や空と調和したスケール感
・写真映え
この辺の視点から「すごい」になったのかなと思いました。(ちなみに米国の雑誌による「日本一の庭園」評価だそうで、そのせいか外国から来てるっぽい会話もちょこちょこ聞えました)
大きな日本庭園というと岡山の後楽園や金沢の兼六園などが有名でしょうか。関東だと六義園なども。あとは、京都に行けば素晴らしい庭園は山のようにあります。深みという意味では、例えば夢窓疎石による苔寺の西芳寺の庭園の静謐観は他にないものがあると思います。デザイン的な遊び心なら重森三鈴の作庭はユニークなものが多い気がします。安定感と華やかさのバランスなら、小堀遠州の作庭も当たりが多い気がします。
(この辺の作庭の人物名はボードゲーム「枯山水」のせいで、いつの間にか覚えさせられました)
足立美術館のお庭の場合は、日本中に山ほどあるお庭の中でどの視点でみれば「最優秀」になるのかが謎だったのですが、「写真映えするスケール感」かなと私は思いました。
足立美術館の鑑賞時間
混んでる日でなければ、1時間半で十分かなと個人的には思いました。ゆっくりお茶して日本画も庭も一通り見て2時間強くらいだったので。
大観に強い興味はないので絵の展示は30分で見終わるかもとも思ったのですが、大好きな上村松園の作品もあったので思ったより長く鑑賞することになりました。
※個人差が大きいところだと思いますので、あくまで予想として受け止めてください
レストラン&カフェについて
庭園鑑賞しながら食事のできる大観というレストランがありました。ここは美味しかったです。
この景色を見ながら過ごせるカフェというのはありそうでない気がします。この美術館にきたら、コーヒーを飲みながら庭園鑑賞というのはおすすめです。
まとめ
キャッチコピーが庭になってますが、庭目当ての人ならおそらく兼六園とか後楽園などに行ったほうが満足度は高くなるのではないかと思います。近代の日本画の中で横山大観が好きな人にはとてもいい場所になると思います。