ストレングスファインダー(強み発掘)という、自分の強みを発掘して仕事をいかすための本です。自分のためだけでなく、周りの人をいかに活かすか。どう理解するかという点でも役に立ちます。(この本は心理テスト的なものの受講チケットがついているので、中古本ではなく新品を買う必要があります。)
さて「強みを見る」という視点があるとなにが便利かというと、「嫌いな人にも敬意をもてるようになる」ということです。
「○○という性質をいかにビジネス(仕事)に活用するか」という視点があると、嫌いな人にも敬意を持って接することができるようになります。
例えば、明るく豪快な性格の人は、暗くて細かい性格の人がきらいなものです。「無駄に暗い人は嫌い」というのはよくある話です。ただ、「無駄に暗い」ことにも利点はあって「将来大きな問題になる小さな問題を、非常に早い段階で察知できる」という能力があるわけです。なので、暗い人や心配性の人は「一種の警報装置」としての役割を果たせるのです。明るい人というのは楽しく騒いでいるのが好きで、物事のリスクをきっちり考察するのは苦手なわけですから「暗い人は、警戒装置として非常に役に立つ存在である」などと認識すればいいわけです。
逆に暗い人にしてみると、明るい人というのは「嘘くさい笑顔ばかりでうっとうしい」ものです。ただ、明るい人は明るい人で「物事を前に進める力が非常に高い」という能力を持っています。なので、明るい人は「コンピュータ式ブルドーザー」としての役割を果たせるわけです。暗い人というのは一人で閉じこもっているのが好きで、行動するのは苦手なわけですから、明るい人に対して「コンピュータ式ブルドーザーとして非常に役に立つ存在である」と認識すればいいわけです。
感情だけで判断したら「好きなものは好き。嫌いなものは嫌い」なので好き嫌いをなくすというのは難しいものです。ただ、理性的に「これは何の役に立つんだろう?」という視点をいれると「嫌いだけど尊敬できるもの」は圧倒的に増えます。
自分には嫌いなものにも、誰かにとっては役に立つ性質かもしれないからです。