タイトルでバカ売れした本ですが、バカの逆になるということがどういうことかということをしっかり突き詰めた本です。「知るということは基本的にガンの告知だ」という例え話や、思考停止のほうが楽だが、それは学びではないなと、脳みそを揺さぶる話が続きます。
タイトルと中身の調和ぶりがすごい
キャッチーなタイトルで話題になる本というのは、タイトルと中身があまりにかけ離れていることも少なくありません。ただ、このタイトルは、「つい興味をもたせる」という点と「中身をあらわしている」という点を両立している珍しい例だと思います。
知るとは何か?
「知ることは世界観の変化である」という定義が1つありますが、「最近、感動した記憶がない」ということは、最近何も新しいことを知ることをしていないということかもしれません。
世界観の変化というのは、同じものを見ているのですが、見える世界は変わらないけど、見ている側の世界は変わっているということです。
同じ本を読んでも、10代と20代で印象が変わる、いつものカフェでもその日の気分で違って見える、というのとも似ています。
ただ、気分で見える世界が変わるというのと少し違うのは、世界の見え方が変わる場合、一度変わったら戻ることは少ないという話です。
世界観を広げるには?
例えば、料理する人目線、ブログ作る人目線、など、身近なものに関して受け手ではなく作り手に回る、というのは体験しやすいでしょう。別に出版しなくても小説を書くという目線を持って少しでも書いてみれば、同じ日常でも違って見えます。
料理趣味ができれば、美味しいものを食べた時に 「これは使える?」という発想が生まれます。1回でも動画をとれば、映像を見る目が変わります。
こんな人におすすめ
無理かもしれないけどバカをどうにかしたいと考えてしまう人へ。誰かの無能にあきれ果てている時は「バカと付き合うな」もおすすめです。