大企業向けではなく個人ビジネス向けのビジネスモデルの本です。読む本というより、紙とペンを持って実際に書き込みながら課題に取り組んでみるといい本です。真面目に取り組むと、目からウロコが落ちる発見のできる本であることは間違い有りません。
内容ですが、プロブロガーなども含め、様々な仕事をしている人達のビジネスモデルが紹介されています。大企業ではなく個人レベルのビジネスの仕組みが分かります。一般に解説したがらない人が多い分野なので、転職・就職・起業を考えている人には、中学生~第二の人生を模索している60代の人までいい本になると思います。
強み発掘とかUSPとか才能探しとかコアの発掘とかMSPとか・・・、世の中では「これを発見すれば、人生バラ色になるものを探すストーリー」が流行しています。
確かに、ちょっとしたキッカケで人生が大きく変わるひとは実際にいます。ただ、「ビジネス的に使える資質や才能」というのは案外「たいしたことないもの」の組み合わせ次第という所がありす。極端な例ですが、男子校に女子が数人だけ転校してきたら、猿でもモテるということです。砂漠で水を売れば誰でも高値で売れるのです。
熟練の技を使わなくても、たいしたことがない技で勝てるフィールドを選ぶという発想は大切です。戦国期の織田信長は、桶狭間の戦いでこそ少人数による奇襲(強襲説も)というバクチを打ちましたが、それ以外では常に「敵よりも多くの兵を集めて戦う」という 「猿でも勝てる戦い方」を主に使っています。楽をして勝てる戦場を設定するというのは意外と大事なことなのです。
ビジネスに使える「自分の強みや才能」を再発見したい人は、「ストレングスファインダー」などと合わせて読むと面白いと思います。