「枯山水?禅寺の石のある庭のことだよね。でもよくわかんないんだよねえ」という人に、超絶お勧めなゲームの体験レポートです。ゲーム体験前・体験後で、「お寺の石庭」を見る目が劇的に変わりました。本でお勉強するのとは全く違った形で「和のセンス」が磨かれてしまうゲームの話をしていこうと思います。
まず、枯山水そのものの説明をすると
枯山水は水のない庭のことで、池や遣水などの水を用いずに石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式。例えば白砂や小石を敷いて水面に見立てることが多く、橋が架かっていればその下は水である。石の表面の紋様で水の流れを表現することもある。(wikipediaより)
これでほぼ正しいと思います。枯れている庭園、すなわち、ドライフラワー、ならぬ、ドライガーデン、みたいに暗記するといいいかもしれません。たとえば南禅寺の石庭などが有名です。
さて、今回のゲームは、「この枯山水庭園を作る人生ゲーム(すごろく)」のようなイメージになります。
今回は初体験メンバー2名、かろうじて2回目のメンバー2名という構成でスタート。意外とルールの設定がたくさんあるゲームなので、1回目はルールを確認しながら進めていって、2回目でしっかり楽しむという時間配分がおすすめです。1回目は、主催の洋館のオーナーのお姉さんがルール説明してくれつつの進行でした。
なお、何行か前で書いた「会場がイベントの性質とは違う雰囲気の時でも、雰囲気を変えてイベントの趣旨にあった空間にしてしまう方法」ですが、非常に単純です。
スタッフやメンバーの着る物を工夫するだけです。実はその場にいる人間の服を工夫するだけでも「楽しい空間」の演出は可能になります。空間が変更できない時は、人間のファッションを普段と変更していけばよいというだけの話になります。
今回は、石庭を作るゲームで、和のテイストが欲しかったので、誰か一人でも和服を着ていれば楽しいかもと思いつきました。前回体験した時は実は若干一名着物を着てくれたメンバーがいたので、今回は自分が着ていってみたのです。別に浴衣でも何でもいいので、一人以上着物を着ている人がいるとオモシロサが上がると思います。
もし、中世ヨーロッパファンタジー的なゲームで雰囲気感を出したかったら誰かがハロウィン的な魔女のコスプレでもすればいいのです。UFOゲームをするなら、黒スーツに黒サングラスのMIB的なあやしい格好でもしてやれば、より面白くなるかもという話です。
ではプレイ風景は今回撮っていないので前回の枯山水の記事を見て頂くとして、制作物(笑)はこちらです。
ちなみに下のテーブルクロスはIKEA製品らしいのですが、幾何学的な模様だと意外に枯山水ともあいますね。
よく見ると砂紋や苔の模様がそろっていない箇所がいくつかあります。これはこのゲームは 砂紋のカードをランダムに引いてそれを自分のボードに配置していくというルールでプレイされるものだからです。好きな砂紋を選べるわけではないので、引いてしまった紋をいかに模様合わせするかというのが楽しい悩み所の一つだったりします。
2名以上のプレイする人間が必要なので少しだけ手間がかかりますが、クリエイティブなことが好きな人、日本的なものが好きな人は遊んでみると楽しいと思います。 普段使わない脳が鍛えられるとコメントしていた方もいたのですが、そんな感覚を体験できる人は少なくないと思います。