「心だに誠の道に叶いなば、祈らずとても神や守らん」という和歌があります。伝承によると菅原道真公の作と伝えられています。日本的な神様と人間の関係性というのは、結局はこの和歌に集約されるのではないかと思います。
解説すると、
自分が正しいと信じることを行いなさい。(己の信じる道をいくという)「誠」を行っていれば、祈らなくても神々は勝手に助けてくれるよ。
というのが大意です。こういうものは、どちらかというと思想や哲学的な部分であって宗教的情熱というものとは少し離れた所にあります。
一休さんの作品にはこの和歌をパロって「心だに誠の道に叶いなば、守らぬとてもこちは構わん」というものもあります。
こちらはさらに過激に「神仏の加護なんてあってもなくても知ったことじゃないぜ。俺は俺のやりたいように生きてるからな」
という自力本願の覚悟やプライドのようなものが感じられます。
どくろの錫杖を持ち、晩年は美女とやりたい放題していたなど、色々と豪快なエピソードも持つ一休さんならではです。 結論としては「自分が正しいと信じることをやりなさい」ということです。サムライ的な人物がカッコいいのは「自分が正しいと信じることのために生きる」からです。