子供が生まれた時なんかが良い例ですが、「吉日を選んで生まれてこい」と思ってもうまくいかないことが多々あると想います。そういう時は、決まってしまった日に、後から適当に理由をもってくるという裏技を使うことが大切です。
明代の官能小説「金瓶梅」を原作にした竹崎真実のマンガがあるのですが、この中で
「しきたりに従って全てを管理する、名家の残酷なババア」が登場します。
どれくらい酷いのかというと、
1.夫婦の和合(セックス)はしきたりで決めた日時に
2.出産もしきたりで決めた日時に
3.もし、しきたりで決めた日時に出産しなかったら、子供は処刑(子供を殺された母親の温は哀しみで自害)
という具合です。
このひどいババアは、ストーリーの最後で火あぶりの刑になりますが、「事前に決めた吉日にすべてあわせる」というのは、こういうひどいババアと同じ発想になるリスクがあります。
こういう場合、生まれた日が吉日である、と考える方が良いわけです。先に、日取りがあって、それから「星占いでも暦でも色々引いてきて、ラッキー要素をもってくればよい」のです。
例えば、星占いのたぐいは365日どの生まれの人も救われるように構成されています。占いはよくもわるくも統計以上にいい加減です。なので、満月だから大吉ということも、満月だから大凶ということもどちらもできます。
選びようがないものは後付けで大吉にすればいいのです。1年中だれかの誕生日でない日はなく、1年中だれかの命日でない日はありません。