私は基本的に新品が好きですので新品を買います。ただ、実用的な資料として使って終わったらすぐ処分するものなら中古でもあまり気になりません。なんとなく新品しか買いたくない時、中古でいける時、この差はどこにあるのか?気になったので中古本のメリット・デメリットを整理してみました。
中古品のデメリット
1.本としての必要な機能が落ちている可能性がある
中古本の欠点として、間違った情報が書き込みしてあったり、肝心なページがぬけていたり、といった実用的なデメリットがある可能性があります。
ネット通販の場合、細かくは見られませんので「書き込みあり」「日焼けあり」みたいな情報だけが頼りですが、間違っている可能性もある程度はあります。
返品できたとしても、返品するのも手間がかかります。新品ならこの手のリスクはありません。
2.汚れてると気分がめいる
タバコ臭いとか、醤油がたれたような所があるとか、そういう箇所が多いと単純に本を手にした時に気分が落ちます。なるべく、キレイなほうが良い気分で読めるのは多分みんなそうです。
3.ケガレ的なものを無意識に感じることがある
日本で育った場合、「ケガレを嫌い、清浄を好む」という神道の文化的影響力を大なり小なり受けている可能性は高いです。このため、古いものに対して「ケガレ」のような説明しがたい嫌悪感を感じる可能性があります。
合理的に考えたら「非常に状態がよい中古 500円」「ふつうの新品 1000円」なら中古でいいはずです。
それでもなんとなく嫌な場合というのは、「ケガレ」的なものを無意識に嫌っているのではないか、と考えることができます。
中古品のメリット
1.価格が安い
アマゾンでは1円+送料で260円程度(ものによる)で買える本がたくさんあります。店頭なら10円や50円や100円の本もあります。意外に面白そうなものがたくさんあります。
一時期、アマゾンやネットの古本屋が繁盛しすぎると、町の古本屋がつぶれるんじゃないかという危機感を持った人がいたようです。が、何のことはない、今や町の古本屋がアマゾンにガンガン出品しているようになりました。
ちなみに1円本が大量に出品されているのは理由があります。古本屋さんは送料200円をアマゾンからもらって、実際には送料100円で送る、といったことができるからです。送料差で利益が出せるので1円販売ができるという仕組みです。
2.絶版本が手に入る
世の中にある本の中には、初版しか刷られない本、そもそも中古でしか買えない本というのもわりとあります。こういう本は図書館と古本屋に頼るしかありません。
特に専門的な本はこの部分で「古本一択」になることがあります。これは、ケガレが悲しいとか文句を言う余裕はありません。
まとめ
ということで、中古が嫌な時というのは「ケガレを嫌う」みたいな非合理的な文化背景が影響して嫌いになっているのではないか、というのが整理してみてでてきた仮説でした。 絶版本とか中古でしか買えないものはそんな贅沢も言ってられないですが。
その意味では、電子書籍で色んな本がどんどん復刻してくれると使い勝手がいいので歓迎です。