易のもつ数学的な雰囲気について、(易と二項定理)

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易経の記号は「陰と陽」の2つの組み合わせで成立しています。ところで、これはパスカルの三角形(二項定理)と同じような構造をもっているということです。つまり、易を作った人たちは極めて数理的な世界の理解をしていたのではないか、と空想の翼をふくらませることができます。 

易の記号


易の記号は陰と陽の2つです。この2つの組み合わせで世界を表現します。

仮にテキストで書いておくと

 
1(2^0)    大極

2(2^1)  陰・陽  (両儀)

4(2^2)  太陰・太陽・少陰・少陽 (四象)

8(2^3)  乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤   (八卦)

※八卦を二段に組わせて六十四の卦を得、ここから吉凶を見る。

 となります。

 

易の構造のビジュアル

 八卦_AdobeStock_359709744-[更新済み]

※ 易の記号は下から上へ積んでいくイメージで読んでみてください

 

二項定理のビジュアル

さて、次は二項定理関連のビジュアルを見て見ましょう。構造として似ていることは直観的に理解しやすいと思います。

二項定理

AdobeStock_123118622 [更新済み]

 

二項定理と正規分布

 二項分布_正規分布157518722

 易と二項定理、ビジュアル的にもよく似た構造であることから、興味深い空想ができるのではないでしょうか。

 

参考

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。

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