最近は「まず自分が楽しめ」的なことを言うセミナー講師も増えているようです。もちろん、苦しそうな人よりは楽しそうな人のほうが応援したくなるので原則としては正しいです。ただ、たまに勘違いする人がいそうなので、補足しておきます。
実は「楽しいのが一番!」と似たことはかなり大昔から言われています。
孔子に曰く
「これを知るものはこれを好むもの如かず
これを好むモノは、これを楽しむものに如かず」子曰「知之者 不如好之者 好之者 不如楽之者」(論語)
という言葉があります。
単に仕事でやっているから知っている、というレベルの人は好きだからやっている、というレベルの人には負けます。
(この意味では、プロはアマチュアに勝てないのです。業務用PCよりもマニア用PCのほうがハイスペックになるのです(笑))
単に自分が好きだからやっている、というレベルの人は純粋に楽しいからそれをやっている、というレベルの人には負けます。
(秀才はしょせん天才に勝てない、というのと似たような話です)
まとめると、「楽しんでる人が最強」という話です。
具体例に展開すると
例えば、整体なら、
駆け出しの人は苦労して1時間半かけて施術をして治療を完了します。楽しんでるレベルの人は雑談しながら3分も施術すれば、治療完了になります。
一流レベルになると楽しんでる人になるし、楽しんでる人じゃないと一流にはならない。
という話です。
最初の「自分が楽しむのが一番」と言ってることは同じです。
最近はやりのYoutuberでも解説してみましょう。
これは、いま売れている人達を少し観察すればわかると思うのですが、例えば滑舌ひとつとってもプロのDJやナレーターといった人達と素人からみれば、ほぼほぼ変わらないレベルの人が目立ちます。要するに肩書きは一般人でも中身はプロフェッショナルなわけです。
何が言いたいかというと、
「好きなことで遊んでれば結果がついてくる」
を実現するためには、その分野のスキルに関しては「仕事だから一応できる」というレベルではなく、もう一段上のレベルが求められるということです。
ほんとうに1流の実力派である必要はないのですが、2流3流ではだめで、1.5流程度のスキルは必要ということです。
なので、転職(起業)する場合、単に好きなことというよりは「スキルの学習そのものが楽しい分野を選ぶ」という視点も重要になると思います。結局、普通の人は「楽しい事以外は継続できない」からです。
逆に言うと自分が楽しめることなら、「一応仕事だからできます」程度のレベルの人は半年で追い抜けますので、未経験ジャンルを避ける必要も特にないと思います。
(全国の会社組織や全国の部活動などが証明していると思いますが、完全未経験者でも、毎日やってれば半年もあれば必要最低限の事はできるようになります。1年もすれば立派に先輩として後輩を指導するようになります)