英語で古事記冒頭を読むとどうなるのか、ひとつの例を出してみましょう。現代人の場合、「乾坤」と言われるよりも「ヘブン&アース」と言われたほうがイメージわく人が多かったりするかもしれません。
”Nevertheless Heaven and Earth first parted , and the Three Deities performed the commencement of creation ; the Passive and Active Essences then developed, and the Two Spirits became the ancestors of all things”(B.H. Chamberlain, translator 1882)
”然、乾坤初分、参神作造化之首、陰陽斯開 二霊為群品之祀。”(岩波文庫版)
”然れども 乾坤初めて分れて、参神造化の首(はじめ)となり。陰陽ここに開けて、二霊群品の祖(おや)となりき。”
現代語訳をすると、
「だがしかし、天と地とが初めて分離して三柱の神々(アメノミナカヌシ・タカミムスヒ・カミムスヒ)が万物創造の始まりとなり。陰と陽がここに分かれて開がり、二柱の神(イザナギ・イザナミの男女)が万物を産む祖霊となりました。」
等となります。
※イザナギ・イザナミ→神産み・国産みで山や野や火などの多くの自然の神々や日本列島の多くの島々を産む
追記
上に引用したChamberlainによる英語訳KOJIKIは、いい感じで翻訳されていますので英語圏の人にすすめるにはおすすめ。(本はamazonで買えます。テキストだけでよければ英語で検索すればすぐ出てきます)