人間のメンタルパワー(集中力・精神力・・・・)はマックスを100とすると、日常の色んなことで減っていきます。これを回復させる方法について整理してみます。
メンタルパワー(MP)回復の方法
1.睡眠
とにかく睡眠を充実させます。睡眠している時間も大事ですが、入眠タイミングも
人によってベストな時間があるので、世の中の常識にとらわれずに色々試してみるとよいでしょう。
朝型が調子良い人は、遅くても21時には寝て4時に起きるスタイル、深夜型の人は、4時くらいまで起きてるようにして、12時頃起き出すスタイル。色んなスタイルがあると思います。今のは例なので、自分の「最適」を見つけましょう。
「睡眠量よりも入眠時間のほうが影響力あるかも」と仮定して実験してみたら私の場合は当たりでした。
参考に昔の日本人の例を出すと、暗くなったら寝て夜明け前に起きる、というスタイルが多かったようです。現代時刻になおすと、3時~5時頃起床、の18時~20時頃睡眠、といったところでしょうか。平安・鎌倉・室町・江戸と照明が普及するまではこんな感じと推測されています。
「睡眠量」だけでなく
「入眠の時間的タイミング」
「食事の量や時間的タイミング」
「睡眠前2時間に運動するしない」
「枕などの寝具」
「寝間着」
「空気や香り」
「かみあわせ」
「骨格」
「日常の姿勢」
などなど、色んな変数を調整することを試してみると楽しいと思います。(かみあわせや骨格の調整は、専門家に治療をお願いする領域ですが)
個人的には「入眠タイミング」が「睡眠量」より重要度が高かったです。あとは、たとえば22時に寝るのが自分の最適解だったとして、イレギュラーで徹夜とかが入ってもいちいち気にしないことが重要です。
2.仮眠
これも有効です。視覚情報を遮断するだけでも、効果があります。目隠し・アイマスクをして5分程度ボケボケするだけでも効果ありです。片目づつでもやらないよりいいみたいです。アイマスク買わなくても、自分の手でアイマスクを作るという手もあります。
耳栓などで聴覚情報を遮断するのもあわせるとなおよいでしょう。昼食後に15分程度の昼寝をとるだけでもだいぶ回復します。スペイン人のように2時間~3時間のシエスタ(長めのお昼休憩)をとらなくても大丈夫です。
3.リラックス法・瞑想・運動など
これもいろいろあるので自分が気分よくリフレッシュできるものをどうぞ。単純に「30分のリラクゼーションは、30分睡眠時間が減る」くらいの仮説でやってもいいと思います。たとえば、自律訓練法・筋弛緩法あたりはググると色々でてきます。
回復目的なので、瞑想は落ち着くもの、運動は軽いものでお願いします。
4.あえて積極的にダラダラする
漫画を読むとかTVを見るとか、あえてダラダラするのも一つの方法です。人間はロボットではないので、こういう時間もエネルギー充電に必要です。
5.頭を使わない単調な作業をする
これも良い方法です。家事でも仕事でもこの手の「単純作業」は1つ2つはあると思います。あえて疲労回復タイムに使うから、効率化せずにおくという変な発想もあります。
ここまで回復しにいく方法でした。次は少し逆側の視点からの整理です。
メンタルパワー(MP)を守る方法
1.ルールを作ってそれに従うことを増やす
例えば、クローゼットの服は右から順番にきる、という基本ルールを作るとかです。「悩むこと」「選択すること」は、メンタルポイントを消費します。とにかく選択で悩む数を減らすということです。
有名IT企業の社長や漫画の登場人物のように、「いつも同じ服しか着ない」というのも究極の選択の一つです。そこまでいかなくても、原則1週間分用意しておけば、楽です。
暑かったり寒かったりしたら急なデートが入ったりしたら、そういう時だけ変えればいいです。
挨拶なども、「(返事が返ってこなくても)常に自分はする」とか 「最低限しかしない」など、自分ルールを決めてそれを守ると、その都度で判断しなくていいので脳の疲労度が減ります。
2.150%ではなく50%くらいで回せるようにする
新しい事に取り組んでいる時期や忙しい時期は難しいですが、平常運転では5割程度の力で回せるようにします。これはスキルや集中力をアップさせることで意外に対応可能です。要は、効率化できることは徹底して合理化しましょうということです。
50%程度で平常運転ができれば、エネルギーを余裕をもって回復させられます。ゆっくり歩くほうが、遠くまで行けるのです。
3.脳に悪いことをしない
捜し物など、疲れることは極力しない方向でいきましょう。例えば本だったら、「自宅の本棚にあるかもしれないけどないかもしれない、みたいな本」を本屋で見つけたら、1時間かけて探すよりも、とりあえず買ってしまえということです。
4.自分とのコミニュケーションのスキルを上げる
メンタルパワーの消費で一番面倒なのは、自分の無意識や感情が予想外なことばかりやるので対応におわれるみたいな話です。
「ついアイディアを思いついてしまって、仕事量が無駄に増えた」的なものならまあいいですが、「(恋愛で)好きな相手に、全力で興味がないふりをてしまう」とか「(体重落としたいのに)食べたくないのに食べてしまう」的なものは、メンタルのエネルギーを激しく消耗するだけです。
人間ですから「後悔しかないことをやらかしてしまうこと」そのものは仕方がありません。
ただ、自分とのコミニュケーションスキルを上げるほど、精神的な疲労感を感じる時間は消えていき、後悔ではなく充実感を感じる時間が増えていくことでしょう。
逆に言うと、このスキルを磨くことを放置している人は、後悔しかない時間がふつうの人よりやたら多くなります。