ユング心理学に集合無意識という発想があります。人間の意識は深いところで全人類つながっているとする発想です。この発想を使うと、一部の人たちの意識が変わると全体の意識が変わっていくという考え方をすることができます。無意識で人類みんなネットワークになっている、だから一部が変わるだけで全体に影響が出てくる可能性があるということです。
小さなエッセンスが加わるだけで、全体に影響が及んでいく。この発想を別のイメージでたとえてみましょう。
真っ白いお水の中に一滴の赤い液体をたらしてみます。そうすると、一か所にたらした色のついた液体によって、色がお水全体に広がります。
地球全体の空気はつながっているので、一か所で工場が汚染物質を出すと、全地球に拡散していく可能性があります。産業革命前の空気と産業革命後の空気を測定したら、おそらく違う結果が出てくることでしょう。
身体の首が痛い場合に、背中のツボに針をさすとよくなることがあります。一部から全体へ波及するという話です。
30日に1度整体に行くだけでも、行ってない残り29日の快適度は変わってきます。これも小さなことが全体に影響を持つ例です。
五月の端午の節句(こどもの日)には、お風呂に尚武もといショウブを入れるという風習が昔からありますが、これも小さなエッセンスがお風呂全体に影響するという発想になります。ショウブでお風呂を埋め尽くさなくても、ちょっとでいいのです。