目に見えない商材であれ物販であれ、どうパッケージするかで別の品物になります。単に「お茶を飲むだけ」ということに対して「おもてなし精神」や「悟りへの道」的な包装を行うことで、茶道という文化ができたのがひとつの例です。いい悪いはさておき、パッケージを「精神修養」的なものにすることで「お茶を飲んで遊ぶ」ことにおおきな商品価値を作ることができたひとつの例だと思います。
より娯楽的にするなら、日本における英国式なアフターヌーンティーも一つの例です。ただお茶のんで楽しむだけの話ですが、三段タワーに盛りつけるなど色んなパッケージにこることで別の商品価値・体験価値が生まれてくるわけです。
この辺りの話は業界を問わずいえることです。目に見えないものを扱う業界に視点をうつすと、たとえば「不動明王の護摩」というご祈祷サービスがお寺さんにあります。邪悪なものを絶ちきり開運招福の効果を期待してそれを受ける人が一定数います。
「悪い見えない力を断ち切ることで、開運招福の効果を期待するもの」というと、いわゆるスピリチュアルや気功などの世界を見ると「マイナスコードカット」というものが一つあります。お寺にしてみると、「お寺さん以外のところの霊能者さんが新しいパッケージで、同じようなことをはじめたのう」という感じになります。
ただ「明王の護摩で祓います」というのと「マイナスのコードをカットします 」というのとでは、実質的な機能は似ていても違う商品に見えるので全く違う層に響く商品になるわけです。明王のほうは明王への信仰がカケラ程度でもないと効かないですし、マイナスコードカットのほうは施術するヒーラーさん個人へのある程度の信頼がないと効きません。
さらにいうと、マッサージのような誰にやってもらうかが重要なものだと施術する人のキャラクターそのものが重要なパッケージになります。
同じようなマッサージが商品だったとしても「柔道部出身の体育会系の熱い兄ちゃん」がやっているのと、「ハワイアンが似合うゆるふわ美女」がやっているのとでは、全く異なる雰囲気になります。技術が同じ物だったとしても、やる人のキャラが違うと全く別の商品に見えてしまいます。また、全く異なる客層に響く商材になります。
マッサージやコンサルやセラピーのような属人的な商材は、誰がやるかという時点でパッケージが変わります。
無料ブログを使う人に対して、WEBコンサルティング視点でひとつだけお願いしたいことはオリジナル性のあるヘッダー(イメージ画像)とタイトル(文字)にしてもらうことです。よくあるテンプレートだと「他と同じパッケージ」になるので、「どこにでもあるもの」に見えてしまうからです。これもパッケージングが大事という話になります。第一印象で目に入ってくる所だけでも「独得の個性」を出したほうが、その人の魅力がきちんと伝わるからです。