古代的と未来的、一見相反する概念ですが、この二つは「素朴かつ洗練」という視点を作ると共通のものとして整理することができます。例えば、上のイメージ画像は奄美の伝統的な柄(秋名バラ)とICチップなCG画像ですが、なんとなくテイストが似ていると思いませんか?このイメージは「幾何学的な感じがかっこいい」という視点があると、共通のものであるとして見ることが出来ます。
では、「幾何学的なかっこよさ」ではなく「流線型のかっこよさ」という視点だとどうでしょうか?
下記は姫路城の天守閣と戦艦長門ですが、これもテイストが似ています。日本的な美の一つとして「流線型の美しさがある」という視点を持っていれば、別の時代のデザインに共通する美を見いだすのは簡単なことです。
異なる世界を融合させるためにはより普遍的な価値をひとつ見いだすことが大切になります。AかBかではなく、AにもB にも含まれているCを探すということです。アナロジー・類比の発想を持とうということです。