SEOとは、ブログやホームページを検索エンジンで上位に持っていくための対策のことです。英語のSearch Engine Optimization の略になります。これを行うにあたっては、まず第一に 「コンピュータはバカである」ということを理解することが非常に重要になります。
「コンピュータはバカである」とはどういうことかというと、「検索エンジンはバカである」「プログラムというものはバカである」ということです。SF映画の影響でコンピュータはすごく頭がいいものだと思っている人がいますが、人工知能が超絶的に頭がいいのは今のところはSF映画の世界だけです。現実のコンピュータは人間に比べると非常に愚かです。ただ単に「ものすごく高速で作業ができるので、結果として頭がよく見える」というだけです。
SEOに関する超初心者の誤解の多くは「コンピュータは頭がいい。プログラムは賢い」という間違ったイメージから生まれます。だがしかし、基本的にコンピュータはバカなのです。
検索エンジンはどこまで進化しても「文章の内容や価値を理解して、順位付けをすること」はできません。 「画像や動画の価値を理解して、ランキングをつけること」もできません。プログラムはどこまで進化しても人間にはなれないのです。
検索エンジンが世の中のブログやホームページを順位付けするというのは、味覚がない人がワインのソムリエをやるようなもの、字が読めない人が本のランキングを作るようなものなのです。
とはいえ、実際の検索エンジンはそこそこいい感じで、私達の探しているホームページやブログを検索の上位にもってきてくれます。これはなぜなのでしょうか?
先程のたとえ話を使って、字が読めない人が本のランキングを作る設定で考えてみましょう。
実は本を読まなくても本のランキングを作るというのは、実際的に有効な方法があります。
1.色んな人が「紹介」して話題にしている本を、いい本だと判断する
2.色んな人が「イイネ!」といっている本を、いい本だと判断する
3.本屋で長時間立ち読みされている本を、いい本だと判断する
4.昔からみんなが読んでいる本を、いい本だと判断する
たとえばこういうことをしていけば、字が読めない人でも本のランキングを作ることができます。ちなみにこのロジックで全世界規模で推測をしていくと、世界一読まれている本の一つは「聖書」になるでしょう。実際、Wikipediaによると聖書は60億冊から3880億冊刷られているという推定がされています。キリスト教の信者数は、最大宗派のローマ教会(カトリック)だけでも推定20億人ですのでうなづける数字です。
あとは、「歴史小説」とか「少年向けSF」とか本のジャンルごとにこれをやればいいわけです。ジャンル分けに関しては、字が読める人に手伝ってもらって、「拙者、ござる」といったキーワードが多ければ時代劇の可能性が高い、「ワープ」や「超空間」などのキーワードが出てきたらSFの可能性が高い、「アトランティス・クリスタルヒーリング」などのキーワードが出てきたらスピリチュアルな本の可能性が高い、などと判別していけばよいでしょう。
実は検索エンジンが上位にするページを判断する基準は、こんな感じではないかと推測されています。
(本当の所がどうなのかはブラックボックスです。Googleなどの中の人のごく一部の人達しか知りませんし、表に情報が出てくることはありません。検索エンジンの運営会社は、この辺の情報は極めて抽象的なレベルでしか表に公開してきません。なので、もしSEOに関して100%で上位表示できる方法などという広告があれば誇大広告と見てよいです。)
ということで検索エンジンのロジックを推測していくと
1.色んな人が「紹介」して話題にしている本を、いい本だと判断する
→様々なブログ・サイトからのリンクが多いページを上位に持っていく2.色んな人が「イイネ!」といっている本を、いい本だと判断する
→facebookやtwitterなどのSNSで話題になっているものを上位に持っていく3.本屋で長時間立ち読みされている本を、いい本だと判断する
→長時間読まれているページを上位に持っていく4.昔からみんなが読んでいる本を、いい本だと判断する
→長い期間運営されているページを上位に持っていく
というのがSEOの基本的な上位表示の発想になります。この4つは
昔から色んな人が推測しているロジックになります。
ここまでで考え方の基本の前半分です。後半は検索キーワードの話ですが、長くなりましたのでまた次の記事で解説予定です。